クッションドラム

人命を守るクッションドラムの効果

クッションドラムは、道路上の施設に車両が誤って衝突したり、接触した際のショックを緩和吸収し、人身、施設双方の被害を小さくする目的で考案されたものです。

現在各地に設置され、その効果の大きい事が実例から証明されています。自動車が衝突するとき、その運動エネルギーをクッションドラムの変形と内部の液体により流動するエネルギーに変換し、ショックを緩和減衰し、吸収します。

衝突後クッションドラムは徐々に原形に復する力が働き、衝突による反動も緩和され、乗員と自動車の被害を減少させる効果があります。

電柱、照明灯柱、橋脚、インターチェンジ(ランプ)の分岐点、曲がり角(急カーブ)などに設置し、衝突や接触から、人身と自動車、さらに施設の相互を保護します。


証明されたクッション効果

財)日本自動車研究所(JARI)による、ダミーを搭載させた実車の衝撃テストにより、クッションドラムを設置していない固定壁に職説衝突させた場合と比較して、次のような安全性(ショック吸収性)が証明されました。


①衝撃に対する緩和効果
  フロントフェンダーの最大変形量は約1/3t

②乗員に対する安全性
  衝撃時のダミー頭部の加速度(G)は1/2以下  

③対車両変形性能
  衝撃によるエンジン移動量なし・ヘッドランプが割れない

角型クッションドラム衝突実験
角型クッションドラムの設置により、バリヤー衝突時の衝突が小さいのは、車両とバリヤーの間にクッションドラムがはさまり緩衝効果をもつことと、バリヤー前面の勾配により車両が上に滑り上がり、衝撃を低減しているためです。角型クッションドラムは、先端の幅が狭く、初期の大きな衝撃を緩衝する効果があります。

製 品 仕 様

角型クッションドラム

道路分流部の設置を目的に開発したもので、専有面積に対しエネルギー吸収の増大を計りました。
設置場所の状況に応じ、組み合せが容易です。(A型・B型・C型)

丸型クッションドラム

道路の急カーブから駐車場まで、幅広い利用が可能です。ことに道路上の施設と自動車の接触の起こりやすい場所での設置には、大きな効果があります。(1型・2型)

①キャップ・・・・・・・ ねじ込み式になっており、衝撃時のショックで吹き飛ぶ事なく、2次災害の心配がない。

②空気穴 ・・・・・・・  衝撃時のドラム本体内空気圧の異常上昇を防ぐ。

③キャップ保護壁・  4個の保護壁でガッチリとキャップを保護している。

④排水口 ・・・・・・・ 本体上面の雨水は4ヶ所の排水口から、すみやかに排出される。

⑤ロープ掛用溝・・・変形の少ない位置でロープ掛を確実に行い、しかも設置後に緩むのを防止できる。

⑥反射シート・・・・・ 夜間でも、ヘッドライトを強烈に反射して、ドライバーの注意を喚起する。
            ●角型クッションドラムは高輝度反射シート
            ●各ドラムとも模様は赤白(市松)、黄黒(ゼブラ)、その他別注があります。
            ●角型クッションドラムの黄黒(ゼブラ)のB型・C型は同じ模様です。   

項       目  角型クッションドラム    丸型クッションドラム
A型B型・C型1型2型
ドラム容量
(水容量)
400L
(@20*18個=360L)
300L
(@20*12個=240L)
200L
(@20*6個=120L)
100L
(@20*4個=80L)
外    径900×900mm450×900mmφ580mmφ440mm
高    さ900mm900mm820mm720mm
肉    厚4mm4mm3mm3mm
重    量18kg14kg8kg5.5kg


 

設置例

B型クッションドラムの長面にシートを貼ってつなげたもの。
特注にて承ります。

反射シート 特注例
200Lクッションドラム 青白ゼブラ模様。
その他 特注承ります。



クッションドラムカバー

丸型クッションドラム用カバー

古くから設置されている丸型ドラムにカバーを被せることによって低コストで美観のアップ、・3個連結できます。写真は四国方面の高速道路向きに製作したもので、標示の図柄・生地色はご希望通り製作可能です。

生地はターポリンを使用し図柄部は反射も可能です。

正面図
側面図
正面図(柄違い)


取 付 要 領
①天端にプラスチック段ボール板を乗せます。(水溜り防止)
上部に固定用ベルトを取付。
②カバーをかぶせます。
③カバー下部のベルト通しに固定用ベルトを通します。


④チャックを締めて下部固定用ベルトを締め付けます。